Interview05 1年間の現場研修を通して
信頼を育む力を身につける。
新入社員座談会2025 2024年入社

2024年に新卒入社した5名の先輩は、東京と大阪に分かれて1年間の現場研修に臨みました。それぞれが研修を通して何を得たのか、仕事の中でどこに楽しさを見つけたのか、ざっくばらんに語っていただきました。

安部
大阪鋼管第一部
スポーツマネジメント学部スポーツマネジメント学科卒
中尾
東京ステンレス部
経済情報学部総合経営学科卒
本多
大阪鋼管第二部
外国語学部英米語学科卒
松野
大阪ステンレス部
経済学部経済学科卒
土井
東京鋼管部
体育専門学群卒
Question 01

就職活動を振り返ってください

Answer
安部/“日常生活の目に見える場所を支えたい”との思いを軸に、業種業態を問わずに幅広く企業を探していました。当社に関しては就活エージェントを介して存在を知ったのですが、鋼管という小さな部材ながらスタジアムや観覧車といった大きなモノを支えていると知り、興味を深める自分がいました。伊藤忠や丸紅という大手商社が出資しているだけに会社として安定感があるのは入社の決め手の一つ。また、一人暮らしの社員に対して家賃の9割程度を補助するなど、福利厚生面の手厚さにも魅かれました。

中尾/就職活動では特に志望を決めることなく幅広く企業を探していましたが、働く環境を重視したいと思っていたので、社風の良さに関しては念入りに調べていました。当社では面接時、担当者が私の話に興味を持ってくれて、フランクな雰囲気の会話が続いたことから、社風の良さを垣間見ることができました。パイプに関しては全く知らなかったものの、安部さんも言うように社会貢献できる素材だと知って大きく心魅かれました。

本多/私も働く環境を重視して就職活動しており、特にワークライフバランスがよく、周囲と本音で話せる会社を軸に企業選びしていました。その中で出会ったのが当社。自信に満ちあふれている先輩社員たちの姿を見て、こんな魅力的な人たちと働けるならば知らない世界でも頑張っていけるとの思いが芽生えました。社員のみなさんが「ホワイトな企業だよ」と断言していたのも入社を決める後押しになりました。

松野/最初はスポーツ系企業への就職を意識していましたが、実際に訪問してみるとピンとこなかったこともあって、他業界に目を向けるようになりました。当社に関してオススメしてくれた就活エージェントが「ここは本当にホワイト。自分が働きたいくらいだよ」と話していたのが応募したきっかけ。話を聞いてみるとワークライフバランス面の良さは光るものがありますし、コミュニケーションしやすい先輩もそろっていたことから当社で頑張っていくことに決めました。

土井/私の場合、メーカーや商社、銀行、保険会社などを見ていたのですが、他社と比べてもニッコーの社員の人柄の良さは際立っていました。最終的な決め手となったのは、同期たちも言っていましたが、ワークライフバランス面の良さ。残業は最低限度に抑えられており、プライベートとのバランスよく働き続けられるというのが良く伝わってきました。パイプのことはよくわからなかったものの、どんな仕事に携わるにしても、新しく学べばいいとの思いで扉を叩きました。
Question 02

研修中、苦労していることは?

Answer
安部/新卒で入社してからの1年間は研修期間となり、東京と大阪に分かれて各部署をジョブローテーションしていくことになります。私は東京の拠点で営業2部署、管理2部署を経験後、1月から本配属となる大阪鋼管第一部での研修に入りました。営業系の部署では電話での注文対応をすることが多いのですが、業界用語がわからずにその場で判断ができないというシーンの連続でした。行き詰まるたびに先輩に教えてもらって、なんとか乗り越えてきました。

松野/電話注文の対応は確かに苦戦させられました。現場の最前線に立っている職人さんからの電話が多いのですが、最初は正直、何を言っているのかわからない状態が続きました。ただ、かかってくる電話の量が多いですから、何度も何度も対応しているうちにわかることも増えましたし、慣れてくるとお客さまと雑談をする余裕も生まれました。

土井/新人は電話を取るのが仕事だと覚悟を決めていたので、ひたすら電話に出るのは意識していましたから、最大1日150件くらいに対応した日も。わからないことがあると保留ボタンを押して先輩に聞くのですが、あまりに時間がかかると「他の人に代わってよ」と言われてしまって、自分の至らなさを痛感させられてしまいました。それでも同じような経験をしている同期たちとお互いに情報共有しながら、なんとか乗り越えてきました。

中尾/電話でオーダーする方は基本的には急いでいらっしゃいますので、躊躇していると「遅い!」と指摘されてしまうことは確かに何度もありましたね。だからといって、焦って回答して、間違ったことを伝えるわけにもいきません。わからないことは適宜、横にいる先輩に聞いて確認したり、学んだことはメモに取って復習する習慣は付けて、自分を高めていこうとしてきました。

本多/研修時代は基本的には営業アシスタントとして内勤営業に携わることになります。専門用語に関しては確かに難しいことは多かったものの、先輩に助けてもらえるので、不安という部分は少なかった気がします。ただ、そうした環境ですと何でも先輩に頼ってしまいがちですから、まずは自分で考えてみてから、それでも解決策が見つからない時に先輩に頼るというのは意識していました。
Question 03

仕事のやりがいはどこに感じていますか?

Answer
土井/電話でのコミュニケーションとなると、どうしても必要最低限の会話だけで終わるパターンが多いのですが、何度も電話を取っていると「いつもありがとう」と感謝の言葉をかけてもらえるようになり、仕事をしていく上での励みとなりました。私は大阪で研修を受けていたのですが、本配属は東京になりました。先日、大阪時代に取引のあったお客さまから電話を受けたとき、「土井さん、東京になったんだね」と声をかけていただけて、私という人間を認識してもらえたのが嬉しかったです。

松野/1年目の1月からは内勤ながらも、一部企業を担当することになりました。最初は引き継ぎ前の先輩宛てに連絡が来ていたのが、次第に私宛てに見積もり等の依頼が来るようになり、名前が認知されつつあるというのがわかります。苦労して形にした見積もりが受注につながり、工事現場で用いられていくというのは達成感がありますね。

中尾/確かに自分が作った見積もりで受注が決まったときの嬉しさは格別なものがあります。お客さまから自分宛てに電話をいただいて、質問に回答する場面も増えており、少しずつ成長しているのもわかります。ちなみに電話だけの関係だったお客さまが来社していただいたとき、雑談に花が咲いたことがあるのですが、普段の地道なやり取りが信頼につながるという感覚を得ました。

本多/私は最後の研修先にそのまま配属されたこともあり、内勤の経験は比較的長期にわたって積み重ねることができました。そうした背景もあって、既に外回りの先輩の営業にアシスタントとして同行する機会に恵まれています。内勤に関しても担当企業を持つようにもなっており、自分が提出した見積もりがきっかけとなって受注が決まり、会社として利益を生むという部分に貢献できているのがやりがいにつながっています。

安部/私が所属する大阪鋼管第一部は建築土木等に使用される丸パイプに特化しており、大きな建造物の基礎となるような大きな丸パイプを供給するケースが多くなっています。用途としては身近な建造物はもとより、大阪万博や体育館などの運動施設などにもかかわっています。目に見える建物を支えられているというのは、非常にやりがいが大きいと思っています。
Question 04

仕事の中で心がけていることは?

Answer
中尾/失敗を恐れずに、まずはやってみることに尽きます。仮にうまくできなかったとしても、手厚くフォローしてくれる先輩がいますし、思い切って挑戦した経験は次に必ず生きてくるはずです。先ほども言いましたが、同じ質問をなるべくしないようにノートにメモを取るというのは忘れないようにしています。

松野/わかったふりをするようなことはせず、理解できるまで何度も先輩に質問をするのは意識しています。同じミスを繰り返すのが一番良くないので、中尾さんが言うようにメモにまとめていくというのは大事ですね。私の場合、パソコンの画面をスクリーンショットして印刷し、その上に操作方法などを書き込んでまとめたりしています。

安部/電話での注文では、どうしても認識の齟齬が生まれがち。だからこそ注文の要件は必ず復唱するのは意識しています。また、誰かに頼みごとをするときには、必ず名前を呼ぶというのも心がけています。そういう小さなことを大切にしていくことが、人と人との関係性を強くして、仕事を円滑にするに繋がっていくのだと思います。

本多/当たり前のことを繰り返すのが大事だというのは、安部さんと同感です。加えて言えば、素直で誠実な姿勢を貫き通すのも大事です。どんなときも「はい、承知しました」としっかりと返事をするようにしているのですが、そんな心地いいリアクションを重ねていれば“この人は自分の話を聞いてくれる”といった印象を持ってもらえて、重要な相談事なども持ち掛けやすくなるかもしれません。

土井/どんな小さなことでも質問できるのは1年目の特権。だからこそ、わからないことはそのままにせず、その場で先輩に聞いたりして乗り越えていくのは心がけました。先輩たちは忙しくしているにも関わらず、私が声をかけると作業の手を止めてアドバイスをしてくれるのは非常に心強いですね。
Question 05

今後の目標は?

Answer
土井/部署によって独り立ちの時期は異なるのですが、私は2年目の4月から外回りに出ることが決まっています。業界的に女性営業がまだまだ少ないのが現状です。その中でもベテランの先輩たちのように博識で信頼される存在になれるように、土台となる知識の獲得に力を注ぐ考えです。

安部/私も外回りすることになっていますので、お客さまと堂々と会話を重ねるためにも、知識面の習得にはいっそう力を入れていくつもりです。外勤営業となると“このお客さまには、これだけの量を売ってもいい”という与信管理を把握する必要があるだけに、お金の部分の勉強も重ねていきます。

松野/私もいつか外回りに行くことになるので、その日のために知識と経験を増やしていかねばなりません。現状は内勤での担当企業は持っているとはいえ、在庫外のイレギュラーな注文がかなり多く、仕入れ先との調整に悪戦苦闘させられています。迷うことなく一人で対応できるレベルになるのが当面の目標です。

本多/社内外を問わず、信頼される人間になりたいと思っています。みんなが言っていたように、お客さまと雑談できる関係性になることができれば、新しい情報をいち早くキャッチできるようになれるはず。そうしたレベルに到達するためには、何事も愚直に努力するしかありません。

中尾/いつまでも先輩に頼ってばかりはいられないので、1日でも早く一人前になりたいです。自立するためにはやはり知識面の獲得が重要です。所属部署の業務を通してステンレスについてはわかってきたのですが、東京ステンレス部では他の鋼材も含めた幅広い商材を扱うので、当社の扱っているモノに関して全般的な知識を身につけていきたいです。