Interview02 ITの専門家として全社員を支える
働く女性のロールモデルとなりたい。 経営企画部門 2020年中途入社 井本 葉子

私はIT業界で長くキャリアを積んできており、システムの設計、開発、導入、運用保守、営業など幅広く携わっていました。ニッコーに関しては入社する約2年前から外部スタッフとして業務委託を受けており、PC設定やシステム関連の問合せ対応などを担当していました。東京本社に常駐していたとはいえ、あくまでも私は外部の人間でしたから、より良いシステムを作ろうと思っても、できることに限界が生じていたのがもどかしいところでした。ニッコーという会社に貢献するべく、様々な要素を変えていくのであれば社員となった方がいいと考えていましたので、声をかけてもらったときは快諾しました。会社や部の雰囲気、関わる人たちとの相性がよかったのも入社した大きな理由です。

ニッコー社内では様々な形態のITを活用して業務を進めていますが、私たち情報システム部ではニッコー社内全体で導入済みのIT環境の運用・改善を行いながら、新しくIT化できる部分があれば、さらなる業務効率化を目指して新システムの企画・提案、導入後の活用促進などを手掛けています。私の場合、約300人全社員のパソコン・営業用スマートフォンの設定・メンテナンスが主たる業務となっています。例えば、営業所に新しい社員が入ったりしたときは、情報システム部でパソコンをセッティングした上で現地に送り届けています。また、使い方の問い合わせ対応も受けており、「ネットにつながらない！」「設定の便利な方法はないか？」「Excelはどうやって使えばいいか？」といった多様な質問にも応えたりしています。

300人も社員がいると、ITが得意な人とそうでない人の差が大きく、相手の理解度に合わせて説明をしていく必要があります。質問を受けるたびに相手の話に耳を傾け、何に困っているのか、どういう風に改善したいのかを、その都度、手探りながらも把握していくように意識しています。相手に伝わっていなければ伝えたことにならない――そんな思いを胸に、言葉を交わしながら相手の理解を深めていく、納得してもらうコミュニケーションを行っているつもりです。また、目的と手段を混同しないようにも心がけています。あくまで業務を助ける手段を提供しているのに、その手段を実行することが目的になってしまっては本末転倒です。本来の目的は何か。それを見失わないように気を付けています。

「井本さんに聞いて、よかった。忙しいのにありがとう」といった声をかけられたときは、人の助けになっているとの実感が得られて、モチベーションがぐっと高まります。また、新規導入したシステムを利用している社員から、改善や深化の要望が出てきた際、現状の課題を検討した上で、さらに業務に役立つ形で環境をブラッシュアップできたときも達成感が非常に大きいです。風通しのよい職場も自慢の一つ。本社でいえば社長も役員も同じフロアにいるので、業務上の会話はもちろん、気軽に雑談をすることが可能。働きやすい環境もやりがいにつながっています。

女性の総合職はまだまだ少数派。活躍する女性のロールモデルとなり、後に続く女性たちが将来を見据えてキャリア形成できるような存在となりたいです。特に現在は課長という肩書がつきましたので、まずは管理職という立場にふさわしい人材とならなくてはならないと気を引き締めています。情報システム部はもちろん、引いては会社全体を見渡す視点を養っていくことで、組織にとってよりよい施策を適切に提案し、実行できる力を身に付けたいと思っています。人材育成も私のテーマの一つ。今後、受発注に関してもシステム化を進めてさらなる業務効率化を実現したいのですが、その時は必ず若手たちの力が重要になるはず。ニッコーのITが業界全体の中でも先行した取り組みとなれるように果敢にチャレンジしたいです。